「今日は、楽しかったわねぇ」

「うんっ!由美子、ありがとうね」

「…ん?」

「由美子が会わせてくれたから、意紅琉先輩と沢山話せたっ」

「そっか♪良かった良かった」




由美子は、笑顔で言ってくれた。私と由美子は、手を繋いで帰った。ルンルンとしながら。





「ただいまぁ」

「お帰り、お姉ちゃん」



リビングから空が歩いてきた。


「ねぇ、お姉ちゃん」

「ん?」

「ちょっと来てっ」




私は、空に引っ張られるがままに2階にいった。そして入ったのは、空の部屋だった。



「そんな…どうしたの?」

「お母さんのことでさ…」

「お母さん?」




空は何処となく、いつもより真剣な眼差しだった。