「バイバイ、黒猫さん。」

彼女の明るい声に
僕も思わず笑い返した。

水溜まりの中、
彼女の後を追いかけないように…



わざと逆の道に走り出す。

『黒猫さん』

それが僕の名前?

初めて呼ばれた自分を表す言葉に、戸惑ってしまう。

でも、彼女はバイバイって笑ったから…