｢―凛！凛！！｣
お母さんが私の体を揺らしてる。
ここはどこなんだろう。病院？あっあれ、なんで吉川が居るの？訳がわからなかった。
｢目が覚めたか？気分は？｣｢いいけど、なにここ？なんで吉川居るの？｣
｢廊下で凛が倒れてるのを吉川先生が発見して下さったのよ。｣
｢そうなんだ…、でももう大丈夫だから家に帰ろうよ！｣
すると、主治医の方がお母さんを連れていった。吉川と２人になった。
｢だ、大丈夫か？｣
心配してくれてるんだ。
｢大丈夫。ほら、軽い貧血かなんかだって！ありがとね｣
｢そうかっ！よかった。｣
と吉川は嬉しそうに笑った。なんだか私も嬉しくなった。