「ふぁ~あ・・・・」



後ろから大きなあくびが聞え、そっちを見ると同じクラスの山崎良之助がいた。



「良之介じゃん、すんげー眠そう」



「あ、雪那?と、あずみじゃん」



良之助とはクラスで凄く仲が良くて、よく3人でいる事もある。
身長180cmの良之助はそりゃーモテモテで、あたしも雪那も女子生徒に睨まれる事が多い。
だけど雪那がいるから、安全!!



「またエロ本でも読んで、寝るの遅かったの?」



「あずみ・・・・、エロ本なんて俺が読むと思うか?」



「思うね!だって良之助だからね」



「雪那にきーてねーよ!俺はね、夜中までバイトしてたの―っ!」



「どこでだよ!」



「ひ・み・つ!」



雪那と良之助の大きな声を町に響かせながら、あたし達は学校へ向かった。