両手を頭上で束ねられて、あの時と同じ体勢。


…何する気よ、コイツ…。


そう思ったが、声には出さず、ただ上を見て更科魁斗を睨む。


「あくまでも、入らないって言う?」


「…っ、当たり前でしょっ!」


悪魔の笑みに嫌な予感を覚えながらも、強気に答える。