「だから、役員指名、撤回しろって言ってんの!
私は生徒会なんて、絶対嫌なの!!」

ついにキレた私が怒鳴る。


「いくら生徒会長の言葉は絶対だからって、何でもやっていい訳ないじゃん!
ただの職権乱用じゃないの!!」



すると、更科魁斗の表情が冷めていく。


あぁ、もしかしてキレた?


でも、怖くないし。

「ったく、人が優しく諭してやってる内に頷けってんの」

「はぁっ!?どこが優しく諭してやってる、よ!?
ただ、職権を笠に着てるだけじゃないの!
頷ける訳ないでしょっ!?」



すると、更科魁斗が立ち上がり、私の腕を掴んだ。