「…光咲さん、おはよう」


――3度目。



「ちょっと、姫璃っ!? 更科君に声掛けられてるわよ?」


徹底無視の私を見かねたのか、麻希が後ろから背中をつついてくる。



まぁ、はたから見たら、更科魁斗が無視されてかわいそう、だろう。



本当にかわいそうなのは私だよ…。