これって、キスの距離じゃん…!


そう思ったとき、唇に熱を感じた。

「―――んッ!」

すぐにキスされていると分かり、抵抗しようと顔を背けようとする。


しかし、しっかり固定されていて、叶わなかった。

「…言ったら止めてやる」
「…言わない」

少し唇が離れた隙に足を踏みつけてやる。
しかし、全く効かなかった。

その時、私はふと思った。
今、教えなくても挨拶の時、ばれる。学年は新入生代表って事でバレるし、名前も呼ばれる。


私、かなり無駄な事してる…。

でも…。


今、教えたら負けを認めるみたいで、嫌。