「お邪魔します」


遊樹の家に着いた私は、何年かぶりに入る遊樹の部屋に驚いた。


「へぇぇ…なんか変わったねぇ。昔はおもちゃとかマンガばっかりだったのに…」


「いつの話だよ!小学生の時の話しだろ?俺は高校生になったんです!」


少し膨れっ面になりながら…遊樹は一階に飲み物を取りに行った。


その間、私は遊樹の部屋をキョロキョロと見渡していた。


ホント…変わったなぁ!


それだけ一緒にいるのが久しぶりだって事かぁ。


なんか、男の子の部屋って緊張する…


相手が遊樹だとしても…


妙にドキドキして…


しかたない…



ーーガチャ…


ソワソワしている私は普通に入って来ただけの遊樹に、ちょっとビクッとしてしまった。


そんな…私を見た遊樹は不思議そうな顔をしながら、テーブルにジュースが入ったグラスを置いた。