お店を後にする私たち。 すると…遊樹の手がさりげなく私の手を優しく包み込む。 「…文芽。今日ウチに来ない?親は出掛けて遅くなるって言ってたし…ウチの方がゆっくりできるし…」 遊樹のそんな言葉に私は何の戸惑いもなく 「いいよ。」 なんて答えてしまったのだ。 これから…何が起こるなんて考えもしないで… ホントに弟感覚でいただけなんだ。