それからというもの、俺は文芽の家に上がり込んでは、いりびたりの毎日を送っていた。
そんな、ある日の事だった。
いつものように文芽の家に上がり込み、文芽の部屋でゴロゴロしていると…
「‥っぅ。…グズッ。」
泣きながら文芽が部屋に入ってきた。
少し酒の臭いを漂わせて…
「どうしたんだ?文芽なにかあったのか?」
すると…文芽は涙で化粧がボロボロの顔で俺を見つめ。
突然‥俺に抱きついてきた。
…ヤベッ。酒の臭いに混じっていい匂いもしてきた。
文芽は俺の顔をジッと見つめ…そっと唇を重ねた。
これが俺のファーストキス。