………あれ?

いつもなら来ない場所。


そこから漂うコーヒーの香り。

図書館って…飲食禁止だよな?


なんて思いながらコーヒーの香りがどこからきているのか探す。



あー…だいぶ、近づいてきた。


ふっと、棚の間を見ると…



『………あっ!』


発見…した。


荒川泉。


昨日は色っぽいカッコイイ人だったんだが、

今は紳士的で、それなのにちょっと色っぽさもあって昨日とは別人の格好良さで。


なんなんだ…この人。



『こんにちは、洋くん』


俺の声で気がついたのか荒川泉は振り返る。

そして俺の姿を見るとニコッと笑みを見せた。