「あ、洋!」


いつの間にか昼休みで。

食堂へ行くと姉ちゃんがいた。



「そう言えばあんたに強力なライバルが現れたわよ」


姉ちゃんは昨日のことを引きずっておらず、いつもの口調で言う。



『俺に?ライバル?』


姉ちゃんも気づいたのか。

荒川泉って言う人がすみれさんに好意を寄せてること。



「あのね、すみれには中学からずっと一緒にいるタカってヤツがいるの。

タカは格好いいから結構モテる。


でも、今彼女いないの。

で、あたしが見る限り…タカはすみれのこと、好きよ」