「…ごめん、せっかく書いてもらったけど、見れない」

真由の体調が昨日の夜から悪い。

「いいよ。
また見れる時に見たらいいから」

俺はそう言って椅子に座った。

「何だか、体の浮腫が酷くて」

真由は苦しそうに俺を見つめる。

「もうすぐその苦しいのも終わるから」

俺は真由の頬を撫でた。

真由は頷く。



お腹の中にいる子供達はまだ順調に育っている方で今で1500グラム前後だという。

来週に出してしまうので未熟児として産まれてしまうけど、それは仕方ない。

とにかく3人、無事に産まれてきて欲しい。

そして真由も、無事でいて欲しい。