あさひさえ そばにいてくれたらそれで幸せだと痛感した。
それでも相変わらずな身体。病院には何度も薬の調節で来院している。なかなか良くならない事に私も苛立ちを隠せなかった。

もうあさひも三か月…働かなくては。私が育てなければ誰が育てるのよ。
あさひには私しかいないのよ。とにかく保育園と仕事を探そう。

…保育園は孤立した母子家庭という事ですぐに入れた。だけど仕事がすぐに見つからなかった。
「代わりに迎えに来れる人はいますか?」
この質問ですべてアウトだった。
普通に働けない私に、他の条件まで悪い…なかなか見つからないけど頑張るしかないよなぁ。

プルルルル。プルルルル…。
携帯がなってる。
「はい。もしもし?」

「…俺。尋斗。」

「!?…なによ、今更!」

「子供が生まれたって噂で聞いて…そしたらこないだ赤ん坊と花純を見たんだ。」

「だから何?尋斗には関係ないでしょう。」

「ごめん。俺にも責任がある。出来れば協力させてくれないか…。」

…あさひの父親、尋斗からの電話だった。だけど私には信用の出来ない言葉ばかりだった。

「一度会って話をしましょう。」
花純は認知と養育費の話をしようと直接会う事にした。