その後、美希と別れて新しい家の片付けの続きをするために帰ってきた。

新しい家と言っても、小奇麗な3階建ての賃貸アパートなんだけどね。
また、いつ転勤になるか分からないから家を買ったことはない。


「ただいまー。」


・・・返事は、ないよね。
ここではお父さん、お母さんと3人暮らし。お姉ちゃんは東京に部屋借りて一人暮らし中。
親は両方とも働いていて、夜遅くまで1人ってことも少なくないからもう慣れたけど、
夜ご飯を寂しく食べるのは、やっぱり嫌だ。


音楽聴きながら寂しさ紛らわせて黙々と食べていると、


♪ピロロロロン・・・

受信:渡部美希
初メールだよ^ω^♪
明日、部活あるから放課後開けといてね!
見学においで~っっ★


箸を置いて返事を打つ。


送信:渡部美希
メールありがとう!
わかった、
また明日ね(b'゜*


明日から授業も始まる。
心強い仲間にめぐり合えたから、きっと頑張れるよね。


なんだか1人じゃない気がしてきたら、ご飯が美味しく感じられた。