サッカーに関してど素人なあたしでも、2人がずば抜けていることが良く分かった。

「サッカーしてる時が、1番キラキラしてるんだよね。」

ふと美希がつぶやく。

「うん、さっきの2人とは思えないくらい。
あんなに上手だったんだ、サッカー。」

「小さい頃はうちも混じって草サッカーしてたんだけど、
いつのまにか2人はあんなになっちゃってさー。
うれしいけど、なんだか、ちょっぴり寂しい。」


そう言って美希は空を見上げた。
幼かった頃を懐かしむような、いとおしく思うような、そんな表情。