『…悠ちゃん、授業は聞いてないくせにテストは出来るんだよね。』

『一夜漬けの天才だから。』

『…かっこわるい。』

イタズラをした子供のように、舌をペロッ出して反抗する瑠璃。

俺よりはるかに背の低い瑠璃の頭を、俺はぐしゃぐしゃといじる。

『…ちょっ、やめてよぉ。…あっ、』

瑠璃の視線が俺を通り越した。