地響きを立て、牙竜が倒れる。
舞い上がる土煙。
その轟音に驚き、茂みや木陰に潜んでいた小鳥達が一斉に羽ばたいた。
「……」
俺は剣を構えたまま、牙竜から目をそらさない。
が、如何に強靭な肉体を持つ竜種といえど、首をはねられては最早生き永らえる事はできないようだった。
…牙竜を仕留めた。
その実感がじわじわと胸の中に湧き上がった。
「アキラ」
ライフルを肩にかけ、ナハトが歩み寄ってきた。
「すごい、アキラ…もうその剣を使いこなしている…」
「そんな事はないさ」
俺は笑みを返した。
ナハトが麻痺弾で牙竜の動きを封じなければ、俺はもっと苦戦していただろう。
或いは牙竜を仕留める事なく、逆に食われていたかもしれない。
結果から見るほど牙竜はたやすい相手ではなかった。
ナハトのフォローがあってこその勝利と言えるだろう。
舞い上がる土煙。
その轟音に驚き、茂みや木陰に潜んでいた小鳥達が一斉に羽ばたいた。
「……」
俺は剣を構えたまま、牙竜から目をそらさない。
が、如何に強靭な肉体を持つ竜種といえど、首をはねられては最早生き永らえる事はできないようだった。
…牙竜を仕留めた。
その実感がじわじわと胸の中に湧き上がった。
「アキラ」
ライフルを肩にかけ、ナハトが歩み寄ってきた。
「すごい、アキラ…もうその剣を使いこなしている…」
「そんな事はないさ」
俺は笑みを返した。
ナハトが麻痺弾で牙竜の動きを封じなければ、俺はもっと苦戦していただろう。
或いは牙竜を仕留める事なく、逆に食われていたかもしれない。
結果から見るほど牙竜はたやすい相手ではなかった。
ナハトのフォローがあってこその勝利と言えるだろう。