カワタさんがその間に

新しいじゃがいもに取り替えて来た

「すいませんお客さん、新しいじゃがいもです」

手渡されたじゃがいもを

おばさんはぶん取って

「明日、店長に電話するから!こんな子辞めさせるから!」

そう怒鳴ったかと思うと

「アホ!!!!」

大声でキメ台詞を残して去って行った
嵐が去ると

私は泣いていた

はっきり言って恐かった

今なら笑い話になるけど

この時は本気で恐かった

結局、電話は来なかった
後日談

私はあれから当分レジが嫌になり

頻繁にレジを代わってもらっていた

今でも私の中では伝説のおばさん

あれから一度も来店していない
ここまででとりあえず

レジに対するクレームが

どんなものか分かってもらえたら

嬉しいと思う
次のクレームの相手は

私のバイトするスーパーの

店員の中でも有名な

「クマおばさん」

この人も強烈な人だ
まず、かなりの潔癖性

それで凄い自己中心的

トレードマークは胸に付いている

クマのぬいぐるみバッジ

それがあまりにも強烈で

クマおばさんと呼ばれている
クマおばさんは直接的に

大声で怒鳴らない

でもネチネチと独り言の様に

店員の悪口を言う

そんなクマおばさんとの戦いは

ちょくちょく訪れる
一番最近、

「食塩はこの固まりのしか無いの?」

とおばさんが聞いてきた

私のスーパーでは固形タイプの塩しか

扱ってない為

「これしか置いてないんですよ」

と答えた
するとおばさんは

「無いです。じゃあ困るんよ?仕方ないから、ちょっと!あんたこれ叩いて粉々にして頂戴」

といきなりの自己中発言

私はレジもしないといけないし

他の仕事もあるので

やんわりと

「私はレジしないと駄目なので」

と断った・・・が