「……あまり、芳しくありませんね?私にナニを求めるのですか?」


闘華は表情を強張らせ、ランスに問い掛ける。


「正直、同士討ちは外聞が悪い。総帥殿の失脚。……頭のすげ替えって所だナ?」


ランスは飄々と説明し、姿勢を崩す。

闘華を安心させる為か、緊張感を緩和させる。


「貴女には親衛隊のヤツらを、抑えてもらいたいんだ……」


本隊、陸軍、親衛隊。

第三勢力ともいえる存在は、ランスの計算を狂わせるモノであった。