釈然としない表情で執務室から戻ってきたランスは、荒々しく椅子に腰掛ける。



「……ランスさん、ナニか問題でも?」


ブレイドは苦笑いを浮かべてランスに近寄ると、声を掛けていた。


「……」


ランスは無言のまま椅子に座っている闘華へと、視線を送る。


「あの、私……、席を外しましょうか?」


空気を察したのか、闘華は席を立ち、遠慮気味に提案を述べた。


「……イヤ。貴女にも、話しを聞いてもらいたいんだが……」


ランスは神妙な顔で闘華を呼び止めると、再び腰掛けるように促す。


「なんでしょう?」


椅子に座り直し、闘華は複雑な表情で尋ねるのだった。