「どういう意味だ?」 鬼人は新たな殺意を生み出し、まるで臨戦状態のように構えながら、声を発する。 「元々、陸軍は俺の傭兵隊だったんだ……」 簡単な方程式を解くように、ランスは答え始めていた。 「訳の分からん命令で、部下を無駄死にさせたくないんでな?」 「……っ勝手なマネは、許さんゾッ!!」 ランスは執務室を出る為に扉へと向かいながら、決別とも取れる言葉を漏らす。 その背中に向け、鬼人は怒声を投げ掛けた。