不穏な空気は徐々に殺意を含み、空間を澱ませていく。



「……兵達は、ゲームの駒じゃない」


ランスは空気を断ち切るように突然口を開くと、部屋に充満している殺意を払拭する。


「アンタの手の平の上で生き死にを決められるのは、真っ平ゴメンだからなぁ?」


まるで、全てを拒否するランスの言葉は、はっきりと別離をほのめかすように聞こえた。