再び、執務室―



無造作に真っ二つにされた机を眼前にする惨状であり、部屋に不穏な空気が充満している。

明らかに頭を剃りあげた大男から、発っせられたモノであった。


「コウケンが倒されて、30人の部下は全滅。殺ったのはブレイドが相手をした奴だけ。コレは、何の冗談だ?」


頭を剃り上げた大男で、陸軍第1軍団長ランスは眉間にシワを寄せ、鬼人に向かい問い掛ける。


「……」


鬼人は表情も変えずに、ランスの言葉を黙って受け止めていた。