「イヤッ……、殺られてはいない。重傷って聞いているが……」


胸に金剛石の首飾りを下げた男性、ブレイドが首を傾げながら答える。


「まさか、あの紅拳殿が負けるなんて……。敵は何者ですか?」


紅拳の強さを知っている闘華は、いまだ信じられない様子で、ブレイドに尋ね直す。


「クソ海賊共らしいが、……どうも、キナ臭い感じがするナァ?」


質問に答えるブレイドは呟きながら、腕を組み、思案に更けていた。