夥しい、血痕。



扉を開けて、銃佐ェ門と皐月の目に映ったのが、ソレであった。



床には引きずるようにして出来た血の跡が、一本の道を作っている。



「冗談……、だ、ろ?」



血の道の行き着く先へと視線を送り、銃佐ェ門は震える声で呟く。


「禁、殿……?」


「禁っ……!!?」


皐月の呟きと銃佐ェ門の慟哭が、室内を満たすのであった。