「……あの突き当たりの扉が、最初の十字路に繋がる道だと思われます」


随分と廊下を走り過ぎ、皐月は奥の扉を指で示しながら、銃佐ェ門に声を掛ける。


「……」


銃佐ェ門は無言で回転銃に、弾を込めていた。


未だに、禁には出会えずにいる。


他にも先へと通ずる道があったのだが、銃佐ェ門は断固として譲ろうとしない。


銃佐ェ門の勘、確信めいたモノが、彼を衝き動かしていた。