廊下を駆け抜ける、2人の男女がいる。


銃佐ェ門と皐月で、あった。


30人相手に大立ち回りを果たし、全ての敵兵を殲滅させた2人は、先を目指している。


「こっちの道で、正しいんだナ?」


銃佐ェ門は険しい表情を浮かべ、問い質した。


「洞窟の構造上、禁殿が向かった道は、ここに通ずると思いますが……」


銃佐ェ門の後方を追い掛ける皐月だが、問いに答えながらも語尾を濁す。


「闘兵衛殿の手助けに行かなくて、よろしいのですか?」


銃佐ェ門は闘兵衛と別れてから、皐月と合流している。

それならば、また闘兵衛と合流するのが、筋であろう。


皐月はソレを、尋ねるのだった