「……ゴフゥッ!?」



突然甦ったかのように口から血を噴き出し、禁は扉に向かい、這いずり始める。


ズルズルと床を這って、一心に扉を目指す。



「ウゥ……、嫌だ。死にたくないヨォ……」



禁の懇願に反比例し、大量の血液は心臓の鼓動を弱らせていく。



「いィ、イタぃょ……。サムぃょ……」



視界はボヤけ、身体は冷たくなり、意志とは反し力が失われていった。