「……コレは、戦利品として貰っとくゼェ?」


ブレイドは禁の胸元にある金剛石の首飾りを剥ぎ取り、自分の懐にしまい込む。



「……ぁ……」



禁は首飾りを取り返そうと、ブレイドに手を伸ばす。

だが、ブレイドは放り捨てるようにして禁の襟首を突き放した。



コマ送りのように、ゆっくりと禁は崩れ落ちる。


「姉ちゃん……、強かったゼ?ただ、運が悪かったナァ?」


その場に突っ伏す禁に対し、ブレイドは捨て台詞と共に、ランスと呼ばれた男性と立ち去るのであった。