「……イイのか?」


「貴女に、受け取って貰いたいのです。僕なりのケジメ、ですから……」


禁は再確認するようにして、尋ねる。

トゥルウはネックレスを禁に手渡しながら、笑みを浮かべて答えた。



その2人のやり取りを、少し離れた場所から見つめる闘兵衛に、ルソウは近寄りながら、声を掛ける。


「貴方には、御礼を申し上げます。ありがとうございました……」


「恨み言ならまだしも、礼なんざ言われる覚えはないゼ?」


軽く会釈をし、ルソウが礼を述べると、闘兵衛は呆れたように返答した。