「我が家の、家宝です。ダイヤのネックレスなのですが……、値打ちはあると思います」 「値打ち所じゃ……」 トゥルウの説明に、禁は頭を振るい否定の言葉を漏らす。 「これほどの金剛石は、見た事が無いよ……?」 親指ほどのダイヤモンドは銀で周りを装飾され、金の鎖で繋ぎ留められていた。 希少石に眼を奪われながら、禁は呟く。 素人目から見ても、その価値には目を見張るモノがあった。