「これから大変だねぇ?アンタらも……」


ゴミでも見るような目つきで信者達に視線を送るジェノスは、冷ややかにルソウに声を掛ける。


「コレで良かったと思います。トゥルウ様さえ、生きていれば……」


ルソウは独り言のように答えると、トゥルウと禁に視線を送った。



ジェノスら一行から離れて立つ禁とトゥルウは、海賊達と信者達を見比べるように眺めている。



「……これで、良かったのか?」



伺うようにしてトゥルウに声を掛ける禁は、改めて確かめていた。