『ガッシャァァンッ』



「……っヒィッ!?」


下卑た笑みを浮かべて、さらに教主は口を開こうとする。

だが、ステンドグラスを粉砕し、派手な音を立て乱入してきた2人の人物によって、間抜けな叫びへと変わっていた。


1人は、死を誘う者。


すでに動かぬ、肉の塊と化している。


そして、もう1人。


外套を翻し、身体にかかった硝子を振り払うようにして、立ち上がっていた。