「……」


銃佐ェ門の無言の視線によって、ルソウはハタ、と気付く。


「……そうでした。彼女に、そんなモノは全くもって、意味を成しませんでしたね?」


ルソウは銃佐ェ門の視線の先、ジェノスに焦点を合わせ呟いた。


この制約は、トゥルウとルソウにしか効果がないだろう。

ソレが通用すると思っている教主には、教団内の内輪という、狭い枠内しか理解できていない。

ジェノスに大義や目的、手段は後付けであろう。

気に喰わなければ潰す。というのが、ジェノスの存在そのモノであったからだ。