「……たった2人とは、臆病なアナタの割に随分と勇気を搾り出しましたねぇ、大司教殿?」
冷ややかな瞳で、ルソウは声を放つ。
「私は、教主だぁっ!!……それに、たった2人では無いゾォ?」
教主はルソウの揶愉に対し怒鳴ったが、不意に、下卑た笑みを浮かべながら、口を開く。
その大広間には、一部屋に上下に分かれた中二階があった。
その二階部からは、青い服装の集団がトゥルウ達を見下ろしている。
「幹部連中、か……」
ルソウは小声で苦々しく呟くと、舌打ちした。
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