確かに、見た目からいえば闘兵衛は禁の従者にしか、見えない。

2人の武装や体格から判断すれば、そんなモノであろう。



「フウゥ~……。まぁ、ジェノスの事だから、恐らく、お宝を目指して、進み出しているだろう」


さんざん笑い散らかした禁は、屋外の気配を探りながら、口を開く。


「……狙われてるなら、頭を潰すしかねぇな?」


闘兵衛は不機嫌そのもので、意見を述べる。


「そうだな?……基本的に敵の大将と財宝は、同じ場所に存在するのが、道理ってモンだ」


少し真面目な表情で、禁も同意の言葉を発した。