「……フゥンッ。不敗のサブマージか……、名前なら聞いた事があるけどネェ?」


ルソウの言葉に対して、ジェノスが反応する。

その名前に聞き覚えがあったのだろう、鼻で笑うと、少し考え込む。


「知ってんのか?」


銃佐ェ門は、ジェノスの呟きに問い質す。


「負け知らずの、有名な戦士さ……。雇うのに、値が張っただろうネ?」


大袈裟に両腕を拡げて、ジェノスは答える。


「それで……、大司教は何処にいるんだい?」


評価のワリに、それほど興味を示さないジェノスは、本筋を尋ねていた。