「……そうだな。山道に入り、日が暮れる頃に、街に潜入するのがイイんだが、ナ?」 「……」 珍しく口を開いた皐月に少し驚きながらも、禁は同意するように答える。 闘兵衛はそのぎくしゃくした光景を一瞥し、無言を通すダケだった。 「決まりネ?山に入り、街に忍び込む……。ソレでいくわよ」 ジェノスは簡易的な地図を開くと、大まかな道程を決定し、歩を進める。 禁ら一行もソレに倣うように、山道へと足を踏み入れるのであった。