「本題に入ろうか……?建国にあたって、今のままでは現状の組織の規模を、保てそうも無い」
ロインから引き継ぐように、鬼人は新たなる議題を言葉にする。
「したがって、蛮族共との戦に決着をつけ、所有地の拡大を計りたいと思うが……、異論はあるまいな?」
鬼人は淡々と口を開きながら、全員を見渡す。
明らかな決定事項なのだが、公の場で言葉に出す事は重要である。
その内容に重みを持たせる為、目的を納得させるよう言葉を巧みに扱う事が出来るのが、鬼人であった。
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