「フム……、まぁ、仕方ないか。ソレに、解答は無いからな?」


鬼人は、神妙な顔付きのロインに笑い掛ける。


「……ハイ。出来れば、黒鬼殿かランス殿、と言って欲しかったんですけど……」


言い訳ではないのだろうが、ロインは一番妥当な解答を言葉にしていた。


「……想像を絶する事はいくらでも、ある。忘れるなよ?」


「ハイ」


鬼人の言葉に、ロインは頷く。

ソレは結果論でしかないのだから、いくら注意をしようとも解らないモノは、解らないモノでしかない。

そういう部分に気をつけるのは不可能だと、いえた。