洞窟内の廊下に、男女の歩く姿がある。



女の方は短くまとめられた金髪をなびかせ、男の後を連れ添っていた。



「そうか……、紅拳殿。と言ったか」


男、鬼人は笑いながら、口を開く。


「ハイ、似たような人物を知っている。と、言っていましたが……?」


金髪の女、ロインは微妙に困った顔で返答の言葉を発する。



闘華と別れた後、ロインは鬼人と合流すると共に会議室を目指しており、今の会話に至っていた。