「……船長、すまない。モップを壊してしまったよ」



紅拳は息一つ乱さず着艦すると、飄々とした表情でジェノスに詫びる。


「……とんでもない、人ねぇ」


ジェノスはその様子に、呆れて呟く。



「さっさと、片付ければイイのによっ!?」


ブレイドは鼻息を荒くしながら、紅拳に文句を引っ提げ、突っ掛かる。



紅拳はソレを受け流すように、無言で港を指差していた。