「肉体だけでは、ありませんよ……?」


いつからソコに居たのだろう、ロインがドア付近から声を発っする。

紅拳とランスは、ロインの姿を認めると軽く会釈をした。


この件からロインの存在が、二人よりも高い位にいる事がわかる。




「ロイン殿もクロオニ殿について、何か語る事があると?」


ジェノスは椅子に座り直すと、しな垂れかかるようにその肢体を崩し、上目使いで尋ねていた。