「……桃華っ!?」 闘兵衛の視線に、鬼面の人物の脇でぐったりとうなだれている桃華の姿が映る。 その瞬間、闘兵衛の後方に激しい殺気が迫っていた。 「ヤバッ……!?」 桃華に気をとられほんの一瞬反応が遅れる闘兵衛を、巨大な金砕棒が真横から吹き飛ばす。 『ボグンッ』 『バァギャッ』 鈍い金属音と共に闘兵衛の身体が吹き飛び、板張りの塀を突き破ったのであった。