その累々たる屍の先に、人の気配がある。 何かを腕で抱えており、闘兵衛はソレを認識する為に、目を凝らした。 その人物は、鬼の面を被り長い外套を羽織っている。 明らかに、異様な風貌。 そして、その脇に抱えるモノは闘兵衛がよく知る人物。 「っ!?」 心臓が止まるような硬直が闘兵衛に襲い掛かり、ただ、その光景を見入るしかなかった。