「新たなる、鬼よ……」 仕切り直し、ではないのだろうが、鴉は闘兵衛が戦いに望める状況を待ち続け、声を掛けてきたのであろう。 「なっ……!?」 ナニを考えているか判らない相手だっただけに、鴉からもたらされた言葉に、闘兵衛は一瞬だけ、虚を就かれる。 「数多の戦いと、幾多の屍は我等を修羅へと担ったであろう……?」 「……黙れ……」 異様な音質で語る鴉に、闘兵衛は震えながら口を開いた。