『パッパパパパァンッ』



全弾発射―



桃華を援護するように、銃佐ェ門は回転銃の弾丸を五連射し、鴉を仕留めようとする。


「っ!?」


空を切る弾道―


鴉はボロボロの外套を靡かせ、全ての弾を避けていた。


速い、という問題では、ない。


銃佐ェ門は当てたハズ、である。


しかし、霧にでも撃ち込んだかのように、四散していく。


そう思わせるほど不気味で、妖気すら漂わせる動きであった。