「……我々は、ココでお待ちしておりますので、後方はお気になさらずに戦って下さいっ」



港、船上から声を張り上げたのはアークである。


現在地は、蛮族の城が存在する孤島―


闘兵衛ら一行は、最終決戦の地に足を踏み入れている。


「危険を感じたら引いて下さい。全員ヤらては、元も子もありませんからね?」


桃華は目尻を下げると、申し訳なさそうにアークに答えていた。